国別・医者に行く頻度

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興味深い記事の日本語訳。


ほとんどの社会学的データと同様に、医者に行く頻度の詳細をよく見ると複雑な要因が絡んでいる。医療費の支払い制度、保険プラン、医療の提供方法の違いが、医者に行く頻度に影響を与えている事が考えられる。

以下は、国ごとの年間医者訪問回数を追跡したもの。

データはOECDの2021年版(または最新年)を基にしており、数値は概算値。

国別ランキング

ランク国名地域1人あたりの年間医者訪問回数
1🇰🇷 韓国アジア16
2🇯🇵 日本アジア11
3🇸🇰 スロバキアヨーロッパ11
4🇩🇪 ドイツヨーロッパ10
5🇭🇺 ハンガリーヨーロッパ10
6🇳🇱 オランダヨーロッパ9
7🇹🇷 トルコ中東8
8🇨🇿 チェコヨーロッパ8
9🇵🇱 ポーランドヨーロッパ8
10🇮🇱 イスラエル中東7
11🇧🇪 ベルギーヨーロッパ7
12🇱🇹 リトアニアヨーロッパ7
ランク国名地域1人あたりの年間医者訪問回数
13🇦🇹 オーストリアヨーロッパ7
14🇦🇺 オーストラリアオセアニア6
15🇱🇻 ラトビアヨーロッパ6
16🇭🇷 クロアチアヨーロッパ6
17🇸🇮 スロベニアヨーロッパ6
18🇧🇬 ブルガリアヨーロッパ6
19🇫🇷 フランスヨーロッパ6
20🇮🇹 イタリアヨーロッパ5
21🇷🇴 ルーマニアヨーロッパ5
22🇱🇺 ルクセンブルクヨーロッパ5
23🇪🇸 スペインヨーロッパ5
24🇨🇦 カナダアメリカ大陸5
ランク国名地域1人あたりの年間医者訪問回数
25🇫🇮 フィンランドヨーロッパ4
26🇪🇪 エストニアヨーロッパ4
27🇳🇴 ノルウェーヨーロッパ4
28🇩🇰 デンマークヨーロッパ4
29🇵🇹 ポルトガルヨーロッパ4
30🇺🇸 アメリカアメリカ大陸3
31🇬🇷 ギリシャヨーロッパ3
32🇨🇱 チリアメリカ大陸3
33🇸🇪 スウェーデンヨーロッパ2
34🇨🇷 コスタリカアメリカ大陸2
35🇧🇷 ブラジルアメリカ大陸2
36🇲🇽 メキシコアメリカ大陸2

リストのトップには、1人あたり年間約16回の医者訪問を行う韓国が位置しています。この頻繁な訪問は、韓国の速く効率的な医療システムによって支えられています。

アメリカと同様に、韓国も「出来高払い方式」のシステムを採用しており、患者は必要な医療サービスにアクセスできます。ただし、韓国では待ち時間が非常に短いのが特徴です。

また、アメリカとは異なり、韓国の国民健康保険制度は医療費の70%以上をカバーしており、個人負担を軽減しています。(←あまり詳しくないが、韓国も国民皆保険制度が導入されている模様。)

一方で、アメリカ人は医者に行くのをあまり好まず、年間平均2回という世界でも最低レベルの頻度です。

詳細

これは有名な話だと思うが、背景は以下。

  • 高額な医療費
    • 医療機関が自由に価格を設定できる市場原理に基づいた制度となっている事。
    • 医師の給与が非常に高い。(医学部の高額な学費返済のため)
    • 最先端医療技術開発にかかる莫大な費用
    • 訴訟リスクを避けるための過剰な検査や治療
  • 複雑な医療保険制度
    • アメリカには国民皆保険制度がなく、保険加入は個人の責任
    • 民間保険の掛け金が高額で、カバーされる範囲も限定的
    • 2022年時点で、全米平均8.0%、テキサス州では13.0%の人々が無保険状態
  • 医療へのアクセス制限
    • 予約なしで受診できる医療機関が限られる
    • 専門医の受診には紹介が必要で、複数の医師による治療が必要な場合あり

OECDによると、アメリカの人口の大多数が高額な自己負担金に直面しており、定期的な健康診断を減少させています。

さらに、看護師やその他の医療専門家が慢性疾患を持つ患者をケアする割合が高いため、医者そのものへの訪問回数が減少しています。

同様の理由で、スウェーデン、カナダ、フィンランドの人々も医者への訪問回数が少なく、他の医療手法に依存している点が挙げられます。

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